美容ライター
楢崎裕美さん
鉄壁の防御膜で潤いまで密閉。保湿UV超えの“美肌パックUV”続々
日焼け止めは乾く。そんなネガは払拭され、保湿機能は標準スペックとなりつつあるが、まだまだ進化は止まらない!
昨今のUVケアのトレンドともいえるのが、スーッとのびるみずみずしさ。この感触を叶えるのが水ベースなのだが、UVカット成分は油性のため、水ベースの中に均一に配合するのが難しい。これを増粘剤や乳化剤などを駆使し、安定化して分散配合するのが一般的だが、ヌルつきなどのネガに繋がる一因に。
そこでビオレUVは、寒天カプセルの中にUVカット成分を閉じ込める新技術を開発し、増粘剤を大幅カット。みずみずしくのび広がった後にヌルつきなくピタッととどまり、パック級の密着感を実現。潤いとともに高い紫外線防御力を保持し続ける。
ロート製薬は、乳化剤を特殊な粉体にスイッチすることで、均一で密着性の高いUVカット膜を開発。マスク生活でも8時間持続することを確認したというが、ここで注目したいのが、エピステームやオバジにも用いられる成分が贅沢に盛り込まれていること。紫外線をブロックする均一膜が、それらの美容成分も密封してくれるというからありがたい限り!
そして、もはや保湿パック超え?と感動したのがKANEBO。角質層で水分を保ち、バリア機能の要となるラメラ構造と同じつくりの膜で油性のUVカット成分を包む方式を採用しているが、新作のUVではこの構造を強化し、数を増やすことで、潤いを抱え込み続ける力が格段にアップ。水分が蒸散するどころか、厚みのある水の膜がずっと肌表面を覆って継続的に補水。プニプニのナタデココ的マスクが、時間が経っても乾くことなくのっているような状態なのだ。しかも、膜の厚みは従来品の約10倍にもなり、この厚みによって、SPF50を一般的なSPF15程度のUVケアと同等のUVカット成分の量で実現というから、スゴすぎ。
以上、より効率よく紫外線をカットできて心地よく、肌はウルッウルになるUVケアが大豊作。新調しなくては、損です。
撮影/高橋一輝(近藤スタジオ)
Edited by 並原 綾
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