【元・敏腕百貨店バイヤー“曽田啓子の格言”】
香りが私たちにもたらすもの
新しいことをスタートするとき、何かにチャレンジする戦闘モードのとき、あるいは落ち着きたい、リラックスしたいときなど……一気に気分転換できるスイッチになり得るものって何があるでしょう。そのひとつが嗅覚からの情報。すなわち、香りのパワーです。香りは本当に身近なの。生活用品の様々なアイテムにも香料は使われています。洗剤やシャンプー。もちろん、コスメにも。香りのある生活は本当に豊かなものだと思います。香水やボディクリームはもちろん、ルームフレグランスからでもヘアミスト、ボディミストからでもいいので自分のための香りをぜひ、見つけてほしいです。
フレグランスの種類と選び方
フレグランス製品のことをフレグランス、パルファン、パフュームなどと色々な呼び方がありますが、一般的にはフレグランス、香水と呼んでいます。賦香率の違いによって、フレグランスの種類も違います。賦香率とはフレグランスの中に含まれている香料の割合のこと。賦香率が高いと香りの持続時間が長く、短いと持続時間が短くなります。初心者の方はオーデコロンやオードトワレがおすすめです。
<賦香率によるフレグランスの種類>
香りを纏うときのルールって?
フレグランスを纏うときに絶対に守って欲しいのは、一ヵ所には必ず1プッシュ! 下着をつける前に、ウエスト、膝裏や足首など1~2カ所選んでつけて。すれ違った時にほのかに香るように下半身につけることをおすすめします。香りは人によって感じ方が違うもの。自分が好きな香りでも、相手が好きとは限りません。特に電車などの公共の場やエレベーターなどの密室などは要注意。普段は控えめに、つけすぎは禁物です。もちろん、飲食店でフレグランスが香るのはNGです。食事の前は控えましょうね。特に親密なパートナーと会う時以外は手首や耳の後ろなどの上半身につけない方が無難です。
香りを使い分けてみる
私はトップノートにインパクトのあるグリーン系や柑橘系、シプレ系が好みです。眠る前や出かける前などにウエスト部分や膝裏にプッシュし、気分転換をしています。私の場合は、1日に1つの香りを選択します。一方、リビングではこの香り、バスルーム、ベッドルームはこれと、香りの傾向が全く違うものを同時に使う方もいるでしょう。一年中使う定番の香り、爽やかな春夏向きの香り、大人っぽい秋冬向きの香りなど、季節で分類するのもおすすめです。言うならば、洋服と同じようにフレグランスを衣替えするのもいいですね。
春夏におすすめのフレグランスBEST5
シャネル チャンス オー タンドゥル オードゥ パルファム(ヴァポリザター)
35ml ¥7000/50ml ¥11000/100ml ¥16000
マドモアゼル シャネルの言葉「いつでもチャンスを作るのは自分自身で、真のチャンスは自分の中にある」。チャンスはその名の通り、目の前のチャンスを掴むときに。凛とカッコイイけどエレガントさもあるので、新しいメンバーと何かにチャレンジするときにおすすめ。ローズからジャスミンアブソリュートへと豊かに広がるフローラルの香り。
マドモアゼル ロシャス オードトワレ
30ml ¥5600/50ml ¥8100/90ml ¥11100
パリジェンヌ流エレガンスのフレンチシックな愛らしい香り。フューシャピンクのリボンが幸運を呼び寄せます。ピンクペッパーコーン、ヴァイオレットリーフ、カシスのトップノート。ミドルはサンバックジャスミンやハニーサックルの爽やかさ、ラストはシダーウッド、ベンゾイン、ホワイトムスク小悪魔的な要素も。ハッピー&ラッキーを引き寄せるお守りフレグランスに。
ロクシタン エルバヴェール オードパルファム
10ml ¥3400/50ml ¥10000
プロヴァンスの草原を思わせるホーリーグラスとハーブ達の爽やかな香り。ボトルは風にそよぐ、ホーリーリーフをデザイン。グリーンベルガモットのシトラス系からはじまり、ネトル、ワイルドローズ、クラリセージ。最後はホーリーリーフのほのかな甘い香りが包んでくれます。甘すぎず、やさしいグリーンシトラス系は、この時期の朝の目覚めにぴったり。
ミュウミュウ ツイスト オードパルファム
30ml ¥7800 / 50ml ¥10400 / 100ml ¥15000
ベルガモットとアップルブロッサムのフルーティーな香りから、シダーウッド、ピンクアンバー、ローストしたサトウキビのウッディノートへ。ツイストの名の通り、ひねりを効かせた奥深い香り。ハートのボトルとピンクカラーが女子力高めです。仕事モードから離れ、プライベートな時間を楽しむときに。
ティファニー シアー オードトワレ
30ml ¥7500/50ml ¥11000/75ml ¥12500
透明感あふれるみずみずしい香り。トップノートはブラックカラント、マンダリンと爽やかな香りからミドルのイランイラン、ローズオイルと華やかになり、ラストはアイリス、ムスクへ。誰からも愛される、TPOを選ばない好感度な香り。
その日の気分、なりたい女性像、また気候に合わせて選ぶと楽しいフレグランス。自分を高揚させたり、癒したりと香りの力は偉大です。自分なりのフレグランスとの上手なつきあい方を見つけてくださいね。
Edited by 曽田 啓子
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