お話を伺ったのは……
菅原麻里子さん
アヴェダ ライフスタイル サロン&スパ 南青山のヘッドスパ スペシャリスト。ヘッドスパのチーフとして、スタッフの技術トレーニングなども担当。ヘッドスパを通じて、ホリスティックなケアや快適な時間を提供している。簡単に行えて継続できるホームケアの提案にも定評がある。
頭皮マッサージで血流アップ!
コシのある黒々とした美髪をキープするためには、髪を生み出す毛母細胞や、髪にメラニンを供給して髪を黒くする役割を担っている色素細胞が活発に働いてくれることが重要になります。そのためには、細胞に必要な栄養素などを運んでくれる血液の働きが肝心。そこで取り入れたいのが血流アップに効果的な頭皮マッサージです。
「ハンドによるマッサージもいいのですが、自分の手で行おうとすると、力の入れ具合やテクニックなどが難しくなり、負担に感じてしまうことも。そのため、一般の人向けのホームケアとしてはブラシを用いたマッサージのほうが手軽です。難しいことはなかなか続けられませんが、ブラシを用いることで簡単にマッサージ効果が得られるので、継続しやすくなります」(菅原さん)
使用するブラシは、普通のヘアブラシでもOK。でも、下で紹介しているようなパドルブラシと呼ばれる種類のブラシを用いると、より効果的です。パドルブラシは、一般的なブラシよりもブラシ部分が大きめになっていて、ブラシの根元部分に空気穴が開いているのが特徴。クッション性が高いので、適度な刺激を手軽に、かつ、効果的に頭皮に与えることができます。
空気穴によるクッション性や球状のブラシの先端で、頭皮に負担をかけずに理想的なマッサージ効果を実現。こだわりのくし歯の配列や長さは、からんだ髪をとかしたり、ブローに用いるのにもおすすめ。パドル ブラシ \3000/アヴェダ
ブラシを用いた頭皮マッサージテクニック
おすすめのブラシを用いた頭皮マッサージは全5ステップ。コリが気になる部位がある場合は、その部分を少し長めに行ってもOKです。
①縦に持ったブラシの上部が頭皮に当たるように意識しながら、頭頂部から毛先に向かってブラッシング。髪がからまっている時は、ほぐしながら行いましょう。
②ブラシを横に持ち、ブラシのサイド部分を使って、頭皮の下側から頭頂部に向かってブラッシング。頭皮を動かすように意識するのがポイント。
③ブラシの背面をつかむように持ち、こめかみ辺りにブラシの面を押し当てた状態で、小さな円を描くようなイメージでグリグリと刺激を与えます。同様の方法で耳の後ろ辺りもマッサージ。左右とも行います。
④ブラシの背面をつかむように持ち、ブラシの面を頭の中央部分にゆっくりと押し当てて刺激を与えます。パドルブラシを使用している場合は、プシューッと空気が抜けていくのを確認しながら圧をかけるのがポイント。髪の生え際側から後ろに向かって、少しずつブラシをずらしながら、計5回ほど行います。
⑤ブラシの柄を持ち、ブラシの面を使って頭皮をポンポンとリズミカルにタッピング。特に後頭部を重点的に、頭全体を軽やかに刺激します。
「ブラシを用いた頭皮マッサージはいつ行ってもいいですが、一番おすすめなのは、入浴前に行うこと。シャンプー前のブラッシングの代わりにもなるので、手間をかけずにラクにケアできます」(菅原さん)
それ以外でも、テレビを見ながらや、仕事で疲れを感じた時にリラックスをかねて行うのもおすすめ。気づいた時に気持ちいいと感じる程度に取り入れるようにするだけでも、髪のハリ・ツヤや頭皮の活力などに違いが感じられるようになってくるはずです。
Illust/kopi
Edited by 串田 昌子
公開日:
この記事に登場したコスメ(1件)