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ニキビ肌のケアには乳液も大切!
「ニキビができやすい肌は脂っぽいから、乳液は必要ない?」「乳液がニキビを悪化させるって、ホント?」など、ニキビ肌のケアの正解について悩む人が多くいるようです。ニキビ肌のケアは、肌を清潔に保って、しっかりと保湿することが基本です。でも、化粧水だけでは保湿力が不十分な場合が多いので、今あるニキビの種類に適したニキビ肌向け乳液をお手入れにプラスすることが、ニキビ克服への近道になります。
ニキビができている時に、ベタつきを気にして乳液を使わないという人がいますが、それはNG。ニキビは、過剰な皮脂分泌だけが原因なのではなく、さまざまな要因によって、肌の油分と水分のバランスが崩れたり、ターンオーバーが乱れて毛穴が詰まったりすることでできてしまうことがあります。そのため、化粧水で肌にうるおいを与えた後には、乳液などで肌を乾燥から保護して、肌のリズムを整えることが大切です。ベタつきが気になる場合には、さっぱりした使用感のものやオイルフリータイプなどのニキビ肌向け乳液を選ぶことをおすすめします。
主なニキビの種類をチェック!
中学生や高校生の肌にできる思春期ニキビと、20代以降の肌にできる大人ニキビとでは、できる原因もケアの方法も異なります。自分の肌にできてしまったニキビが、どの種類や症状に当たるのかをしっかりと見極めて、適したケアを行いましょう。
大人ニキビ(20歳以上)
20代以上の肌にできやすい大人ニキビは、ストレスや不規則な生活、バランスの悪い食事などによるホルモンバランスの乱れや免疫力の低下が原因だと考えられています。そのため、オイリー肌の人でなくてもできてしまいます。額などの皮脂の多い部分よりも、あごなどの乾燥する部分に多くできるのが特徴です。
大人ニキビは、ニキビ肌向け乳液でニキビをケアするだけでなく、心身の調子も整えることが完治への近道になります。生活習慣を根本的に見直してみることをおすすめします。
思春期ニキビ(中学生、高校生)
中学生や高校生の肌にできやすい思春期ニキビのほとんどは、過剰な皮脂分泌によるものです。額から鼻にかけてのTゾーンにできやすく、膿む場合もあります。オイリー肌の人にできやすく、遺伝的な要素が強いと言われています。
ニキビのもとを起こしにくい“ノンコメドジェニックテスト”済みの薬用ニキビ肌向け乳液や、皮脂分泌を抑える効果があるニキビ肌向け乳液を選ぶことをおすすめします。
ホルモンバランスの乱れによるニキビ
生理前にニキビができやすくなるのは、女性ホルモンの分泌量が生理前に増加し、皮脂分泌が活発になるためです。また反対に、生理中は女性ホルモンの分泌量が減るため、肌のバリア機能が低下し、肌の状態が不安定になることでニキビができやすくなります。ホルモンバランスの乱れによってニキビができてしまった時には、その時の肌の状態に合わせたニキビ肌向け乳液を選んで、ケアを行いましょう。
ホルモンバランスは、生理周期だけでなく、ストレスや生活習慣、睡眠不足などによっても乱れてしまうものです。ニキビを悪化させないためにも、忙しい毎日でも規則正しく、ストレスをためない生活を心がけることをおすすめします。
皮脂分泌が活発な男性に多いニキビも!
20代以上になると皮脂分泌量が減りはじめる女性と異なり、男性は60代くらいまで皮脂分泌が多い状態が続きます。そのため、毛穴が詰まりやすく、ニキビができやすい状態にあります。また、ひげそりを日常的に行うことが多い男性の肌は、物理的な刺激によってバリア機能が低下している場合があることも、ニキビの要因の一つです。また、ニキビができていてもケアをしない人が多いため、ニキビを重症化させてしまうことも多いようです。
男性のニキビには、皮脂の分泌を抑え、ひげそり後の肌を穏やかに整えてくれる効果のあるニキビ肌向け乳液を選ぶことをおすすめします。
長期的に繰り返す「慢性ニキビ」に注意!
なかなか治らず、やっと治ったと思っても、またすぐにブツッとできてしまうニキビ。それは、治ったと思ったニキビが実は完治しておらず、肌の奥に“ニキビの根っこ”と呼ばれる微小な毛穴づまりが残っているためです。ふさがれた毛穴の中で、アクネ菌が増殖し、炎症を何度も起こしてしまうのです。慢性的なニキビは、治ったと思っても、ニキビ肌向け乳液などを使って根気強くケアを続けることが大切です。
また、肌に良かれと思って続けていたニキビケアの方法が間違っている場合もあります。症状が重い場合には、病院での受診や相談を検討してみることをおすすめします。
ニキビ肌向け乳液の選び方
ニキビ肌には、“ニキビ肌用”や“アクネケア用”と表記されているニキビ肌向け乳液を選ぶとよいでしょう。現在、ニキビができている場合は、ニキビの状態をしっかりチェックして、その特徴に適したニキビ肌向け乳液を選ぶことをおすすめします。また、ニキビケアに効果がある有効成分が配合されているか、医薬部外品であるか、ノンコメドジェニックテストは実施済みか、なども考慮して選ぶことが大切です。
内容成分|グリチルリチン酸やヒアルロン酸、セラミドなどに注目
有効成分
ニキビをしっかりケアするためには、ニキビ肌向け乳液にニキビに効果を発揮する有効成分が入っているかをチェックすることも大事です。肌の炎症やニキビの悪化を防ぎたい場合には「グリチルリチン酸ジカリウム」や「アラントイン」などの肌荒れを防止する成分が配合されたものを選ぶとよいでしょう。ほかに、ニキビの原因となる過剰な皮脂分泌を抑える効果のある成分「ビタミンC誘導体」が配合されているニキビ肌向け乳液もおすすめです。
保湿成分
ニキビを改善または予防するためには、肌の油分と水分のバランスを整えることが必要です。それには、肌をしっかりと保湿できる「ヒアルロン酸」や「セラミド」などの保湿成分が配合されたニキビ肌向け乳液を選ぶことをおすすめします。肌の乾燥を防ぐことで、余分な皮脂の分泌を抑えることができます。
皮脂抑制成分
肌の余分な皮脂分泌が気になる時は、「皮脂吸着パウダー」や「オイルコントロールパウダー」などの皮脂抑制成分が入ったニキビ肌向け乳液を選ぶとよいでしょう。皮脂抑制成分が配合されているニキビ肌向け乳液は、ベタつかないサラっとした使い心地や、日中のテカリを抑える効果が期待できます。
敏感肌の方はエタノールなどに注意
敏感肌にできてしまったニキビには、アルコールフリーやオイルフリー、ニキビのもとを作りにくくするノンコメドジェニックテスト済みのものなど、肌への刺激が強くない処方のニキビ肌向け乳液を選ぶようにしましょう。さっぱりした使用感をもたらす「エタノール」や「メントール」も、敏感肌にとっては刺激になる場合があるので注意が必要です。
医薬部外品|ニキビへの有効成分を重視したいなら要チェック!
医薬部外品とは、肌への効果・効能が認められた有効成分が配合されているもののことです。“薬用”という表現は、医薬部外品にだけ使うことができます。つまり、“薬用”が製品名についているニキビ肌向け乳液は、ニキビへの効果が証明された有効成分が含まれていることを表します。
「“薬用”がついているから、化粧品よりも効果が高そう」というイメージを持たれがちですが、実際には目的や使用方法が異なるので、単純には比較できません。何よりも大切なのは、その製品が自分の肌に合っているかどうかです。配合成分を確認して、できればサンプルを使って実際に肌で確かめてみることをおすすめします。
ノンコメドジェニックテスト済み|ニキビができる前の対策に!
“コメド”とは、毛穴に皮脂や角質が詰まっている状態のことです。ニキビになる一歩手前、またはニキビの初期の状態を指します。“ノンコメドジェニック処方”とは、このコメドができにくくするために、ニキビの発生につながる成分をなるべく使わないようにして開発された製品のことです。“ノンコメドジェニックテスト済み”と記載のある製品は、第三者機関によってコメドができにくいことが確認された製品であるため、ニキビ肌向け乳液を選ぶ際の参考にするとよいでしょう。
VOCE月間コスメランキング受賞!おすすめニキビ肌向け乳液3選
ここからは、VOCEが厳選した市販のニキビ肌向け乳液・おすすめ人気ランキングをご紹介します。プチプラからメンズ用まで、ニキビ跡が気になる時にも、ニキビ予防にも使える乳液、さっそくチェックしてみて!
【VOCE月間コスメランキング】を受賞したニキビ肌向け乳液の中から、おすすめ人気ランキングをご紹介します。それぞれのニキビ肌向け乳液の特徴や美容のプロが注目したポイント、VOCEユーザーによる口コミなども個別製品ページにてご紹介していますので、参考にしてみてください。
受賞歴
【2021年6月】 ニキビ部門 第2位
【2021年2月】 乳液部門 第3位
受賞歴
【2021年9月】 ニキビ部門 第3位
【2019年6月】 ニキビ部門 第3位
【2018年4月】 乳液部門 第2位
受賞歴
【2018年6月】 ニキビ部門 第2位
【2018年6月】 乳液部門 第2位
ニキビ肌向け乳液おすすめランキング6選【大人ニキビ】
大人ニキビに悩む人におすすめのニキビ肌向け乳液・人気ランキングをご紹介します。それぞれのニキビ肌向け乳液の特徴や美容のプロが注目したポイント、VOCEユーザーによる口コミなども個別製品ページにてご紹介していますので、参考にしてみてください。
ニキビ肌向け乳液おすすめランキング3選【思春期ニキビ】
思春期ニキビに悩む人におすすめのニキビ肌向け乳液・人気ランキングをご紹介します。それぞれのニキビ肌向け乳液の特徴や美容のプロが注目したポイント、VOCEユーザーによる口コミなども個別製品ページにてご紹介していますので、参考にしてみてください。
ニキビ肌向け乳液おすすめランキング3選【メンズ】
ニキビに悩む男性におすすめのニキビ肌向け乳液・人気ランキングをご紹介します。それぞれのメンズ用ニキビ肌向け乳液の特徴や美容のプロが注目したポイント、VOCEユーザーによる口コミなども個別製品ページにてご紹介していますので、参考にしてみてください。
ニキビ肌のための乳液の使い方
自分の肌に適したニキビ肌向け乳液を選んでも、まちがった方法で使っていたのでは、治すつもりのニキビをより悪化させてしまう原因になるので注意が必要です。ニキビ肌のための正しい乳液の使い方をマスターして、毎日のニキビケアの効果をアップさせましょう。
乳液を使うタイミングや適量は?
乳液をつけるタイミングは、基本的には化粧水&美容液の後です。<洗顔→化粧水→美容液→【乳液】→クリーム>の順番で使いましょう。(※メーカーによっては、使う順番が異なる場合があるので、取扱説明書で確認することをおすすめします。)
メーカーが推奨している量を使うことが基本ですが、適量と表記されている場合には、1円硬貨から10円硬貨大くらいの量を目安にするとよいでしょう。ベタつきが気になるからと使用量を控えると、肌を保護する効果を十分に得ることができないので注意しましょう。
やさしく肌に馴染ませるのがコツ!
手のひらに適量とってから、指先で両頬、額、鼻の頭、あごに置き、両手の指を使って、肌の上をすべらせるようにして顔全体にやさしくなじませます。ゴシゴシと強くこすりつけると、できているニキビをつぶしてしまったり、肌に刺激を与えたりする恐れがあります。少量ずつを重ねづけする、細かな部分にも丁寧になじませることを心がけましょう。
最後に、手のひら全体で顔を包み込むように押さえ、やさしくハンドプレスすることもおすすめです。手のひらの体温によって、ニキビ肌向け乳液をしっかり浸透させることができます。
動画でチェック!
2分でわかる! 美肌にはマスト【乳液の正しい塗り方】
まとめ
ニキビ肌向け乳液は、ベタつきが気になるからといって使用量を控えてしまうと、せっかくのニキビケア効果を発揮させることができません。今あるニキビの種類にあった乳液を、正しい方法で使うことが大切です。ニキビ肌向け乳液の選び方やおすすめランキングを参考にして、あなたの肌にあった乳液を見つけてみましょう!
取材・文/地曳久美子
Edited by VOCE編集部
公開日:
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