睡眠の質が悪いのは、寝ている間も興奮状態が抜けないから
星野先生「睡眠時間はどれくらいですか?」
りんたろー。「短いです」
星野先生「そうでしょうね。こういう体をしてらっしゃる方は基本短いですから」
りんたろー。「こういうって、どういう?」
星野先生「背中がガチガチで交感神経がずっと働きっぱなしなんですよね。副交感神経の働きが弱いので、しっかり眠れていないんです」
りんたろー。「交感神経? 副交感神経?って、何ですか?」
星野先生「どちらも自律神経の種類で、寝ているときも起きているときも、24時間働いて、人間の活動を調整しています。この交感神経と副交感神経は一日の中で、上がったり下がったりバランスよく働いているんです。例えば、朝起きると交感神経が高くなって、目がパッチリ開いて活動的になり、日中はそのまま交感神経が優位に働いてバリバリ仕事ができるんです。食事をすると副交感神経が上がってくるので、食べた後に眠くなるのは副交感神経のせい。そして睡眠中は副交感神経が高くなるので、ぐっすり眠れて、疲れがとれるという仕組みです。つまり、交感神経は活動をするときに働いて、副交感神経はリラックスするときに働いています。ところが、りんたろー。さんは、副交感神経が働かなければいけない寝ている間も、交感神経が優位になっている状態。たくさん寝た日でも、朝疲れてたりしませんか?」
りんたろー。「キターー、筋星術!(前回の記事参照)。そうなんす。以前は6時間も眠れば十分だったのに、今は寝ても疲れがとれないし。スマートウォッチの睡眠の質を見てみても、質が悪くて全然眠れてないみたいなんです」
星野先生「交感神経って興奮ホルモンのアドレナリンなんですね。つまり、りんたろー。さんは1日中アドレナリンが出っぱなしの興奮状態にあるようなもの。キックボクシングを習っていたとき、『ツラかった』じゃなくて、『すっきりして楽しい』って言ってましたよね(前回記事参照)? りんたろー。さんのような交感神経優位型は、殴られる痛さや運動量による疲労はあんまり気にならなくて、どちらかというと体を激しく動かして発散しているほうに意識が向くので、“気持ちいい”って感じやすいんです」
りんたろー。「確かに、キックボクシングで蹴られても、あんまり痛さを感じなかった! 筋星術すごっ(笑)」
星野先生「ところで、よく泣きませんか?」
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