理由1 とにかくかわいい♡
そもそもの話、犬は可愛い。そして猫も! それは「カレーはおいしい」「宇宙はすごい」と同じく、絶対的な真実。
そして、本作の作者・松本ひで吉さんの目を通して描かれる「犬くん」「猫さま」は個性たっぷりでとにかく可愛い! 松本さんの彼らに対する愛情がダダ漏れなのもいいし、犬や猫を飼っている人は「うちの子もこう!」とニヤニヤしてしまうでしょう。おうちにペットがいない人も、日常あるあるで構成された内容に共感できるはず。
犬って感情表現がストレートだから、全身で「かまって!」を表現してきます。これはたまらない!
しかし、ちょっと困るのが在宅勤務の時。飼い主が家にいる=かまってもらえる!と思われがちなんですよね。仕事が一区切りつくまでは何か気をそらす遊びをさせたり、布団やホットカーペットに頼ることも。しかし、例外もあります。
それは、いつもクールな猫さまが、こんな姿を見せてくれるとき……。守りたい、この寝顔! 本作で描かれる、犬くんと猫さま、それぞれの可愛さが心を癒してくれるのは間違いありません。
理由2 振り回される幸せ
飼い主あるあるなのが「犬猫に布団を占領されること」。
「飼い主なんだし、どかせばいいじゃん」と言われても、可愛くてどけられないんです。
ここでも犬くんと猫さまの態度のコントラストが笑えます。表現の仕方は違うけど、犬猫たちが飼い主と一緒に寝たいと思ってくれているのは同じ。
「盗ることが好き」なんて、形を変えたかまってちゃんでは……? そう考えれば「振り回されるのも幸せ」というものです。
理由3 涙活デトックス
犬や猫と一緒に暮らすのはたのしいけれど、毎日の散歩やトイレの世話、繰り返されるイタズラ対応など、「たのしい=楽」ではないなと痛感します。中でも悲しく辛いのは、いつかきてしまう彼らとのお別れ。松本さんにも、犬くんと猫さまの先代わんちゃんがいました。
この漫画は、動物も人間と同じ感情があり、彼らなりにそれを表現していることを教えてくれます。彼らはペットではなく、家族の一員だということも。日常のあるあるを描いた漫画ですが、何気ないペットとの日々が、実はすごく儚く、大切なものだと気付かさせてくれました。
「泣かせよう!」という描きぶりではないのに、つい涙を誘われるこんな一コマもあり、涙活デトックスにもぴったりです。
何回でも読めて、何度でも笑え、何回もウルウルしてしまいます。だから、公共の場では読めません。おうち時間のおともにどうぞ!
『犬と猫どっちも飼ってると毎日たのしい』
著者:松本ひで吉
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取材・文/中野亜希
Edited by VOCE編集部
公開日: