【教えてくれるのは】
(左)名物美容ジャーナリスト 吉田昌佐美さん
特にスキンケアへの造詣が深く、愛あるアドバイス&ダメ出しは読者にも美容業界にとってもまさに金言。
(右)ビューティサイエンティスト 岡部美代治さん
大手化粧品メーカーでの研究や商品開発などを経て現職に。科学的観点から紐解く、最新処方の事情通!
既存スキンケアを美白ラインに総とっかえすべし!
保湿にエイジングケアとスキンケア要素満載
「今年は、スキンケアの総とっかえもあり」と吉田昌佐美さん。美白効果は期待できても、保湿力が低そう、エイジングケアが疎かになりそうといった不安は尽きないが、吉田昌佐美さんは「もはやそんな時代ではない」と断言する。「スキンケアの中で、美白だけ“別物”というイメージがありましたが、今や抗酸化や抗糖化、ターンオーバーケアなど、エイジングケアを見すえたトータルケアができる美白ものが主流。保湿力も確実に上がっているし、透明感もハリもと願うなら、日常的なケアとして置き換えることで、どちらも十分狙えます」(吉田昌佐美)
◆コーセー インフィニティシリーズ
「コウジ酸はシミ美白のみならず、抗糖化や抗炎症も狙える頼もしい成分。不安定でくすみがちな肌のケアにも◎」(吉田昌佐美)
【A】インフィニティ アドバンスト ホワイト ローション XX〈医薬部外品〉 160ml ¥7000(編集部調べ)/コーセー
ほのかにまろみを感じるみずみずしい化粧水。ふっくら肌に。
【B】インフィニティ アドバンスト ホワイト XX〈医薬部外品〉 40ml ¥10000(編集部調べ)/コーセー
メラニン生成工場であるメラノサイトを直撃する美白有効成分コウジ酸に加え、シミを誘発する炎症を抑える有効成分アラントインも配合。
【C】インフィニティ アドバンスト ホワイト セラム XX〈医薬部外品〉 120ml ¥7000(編集部調べ)/コーセー
柔らかくとろけて、こわばりがちな肌を和らげる美白乳液。
【D】インフィニティ アドバンスト ホワイト クリームXX〈医薬部外品〉 40g ¥12000(編集部調べ)/コーセー
一晩中、肌を優しく保護しながらメラニンケア。翌朝はむっちり明るく。
◆カネボウ DEWシリーズ
「ハリと潤いに着目したアプローチをベースに、美白有効成分としてカモミラETを配合。角層のコンディションも整えるその名のとおり肌のブライトニング系」(吉田昌佐美)
【A】DEW ブライトニングローション〈医薬部外品〉全3種 150ml ¥4000(3/16発売)/カネボウ化粧品
とろっとした濃密な感触からみずみずしく変化。もっちりハリが宿る。
【B】DEW ブライトニングエマルジョン〈医薬部外品〉 全3種 100ml ¥4300(3/16発売)/カネボウ化粧品
肌に一体化してしなやかな肌に。
【C】DEW ブライトニングクリーム〈医薬部外品〉30g ¥5500(3/16発売)/カネボウ化粧品
瞬時になめらかに整え、弾力も宿す。
未来の美白、大胆予想
岡部さん:「今までファンデがスキンケアになりきれなかったのは、化粧膜をのせているという感覚があったから。それが今季の美白パック発想で激変する可能性があり、来年以降はもっと増えていきそう」
吉田さん:「花王が昨年発表した、肌に吹きつけるだけで、今までの化粧膜とは異なる、セカンドスキン(疑似肌)を上のせするという“ファインファイバー技術”に注目。UVケアやファンデに応用されていく可能性は十分にありそう」
岡部さん:「UVケアは、シャカシャカ振るタイプが消えていきそうだね」
吉田さん:「UVケア習慣のあるアラサーはシミの悩みが少なくなったぶん、今度は大気汚染やストレスなど肌を濁らせる要因が増え、求めるものも“シミのない肌”から“キラキラ輝く透明感”へと変化。さらに見た目だけではなく、つるつるなめらかな感触も透明感の条件ということもわかってきて、美白分野でも肌感触が重要になっていきそうな予感。美白って言葉はわかりやすいけど、もはやその枠を超えてきているから、美白に代わる新たな言葉が必要。VOCEで、ぜひつくってほしいわ」
撮影/横山翔平(t.cube/人物)、伊藤泰寛(静物) 取材・文/楢﨑裕美
Edited by 与儀 昇平
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