アラサーのゆらぎ肌最新NEWS
美容のプロが回答!
津田クリニック副院長 皮膚科専門医 津田攝子先生
肌疾患の改善にスキンケアが大きく関わることにいち早く着目。臨床スキンケア開発医として数々の名品を輩出。
ポーラ B.Aリサーチセンター 後藤悠さん
新知見や新処方でコスメ界をリードするポーラ B.Aリサーチセンターのエース。ゆらぎ、ストレスケアを熟知。
ピアス中央研究所 再生技術研究部長 仲尾次浩一さん
個人差の大きい敏感肌ニーズにマッチする製品を多数揃えるアクセーヌの研究、開発をリード。成分にも精通。
【NEWS1】読者の約93%がゆらぎ肌・不調肌の自覚アリ!
VOCE読者に緊急アンケート
数年前まで"敏感肌は約7割"というのが肌不調の代表的データだったが、昨今は、病院に行くほど深刻ではないけど、何かしらのトラブルを抱えるゆらぎ肌も無視できない状況に。事実、VOCE読者の間でもゆらぎを含めると9割以上が不調を自覚。もはやアラサー女性にとって肌の “現代病” なのだ!
Q.肌のゆらぎや不調、敏感症状を感じたとき、どんな症状がありますか?
感覚的な不調から目に見える系まで多種多様!
「かゆみ」「ピリピリする」といったいわゆる敏感症状と同レベルで目立ったのが「ニキビ」「吹き出物」。合わせると30%を超え、アラサーゆらぎの代表格に。
Q.肌のゆらぎや不調、敏感症状を感じたことはありますか?
定期的、一時的にゆらぐ女子多数
美容感度の高いVOCE読者でさえ、ほぼ全員が経験し、現在進行形で悩み中。タイミング的には「生理前」(25.3%)がもっとも多く、「花粉シーズン」(21.7%)「ストレスを感じたとき」(16.8%)が続く。
美の最前線でもゆらぎ肌は増えている!
皮膚科やコスメカウンターといった現場でも、ゆらぎ肌増加の傾向あり。「今まで感じていた不調に “ゆらぎ” という名前がつき、自覚する人が増えたのも一因」(津田先生)「アトピーやかぶれの疾患でカウンターを訪れる人の割合は変わりませんが、ゆらぎや不調を訴えて訪れる人は増加。ユーザーへのアンケートでも明らかです」(仲尾次さん)
【NEWS2】今、アラサー世代に敏感未満の “ストレスゆらぎ肌” が増えている!
自覚がなくてもゆらいでいるかも!?
「社会進出の進んだ現代女性を取り巻く環境はストレスフル。自律神経やホルモンのバランスも乱れやすく、肌にその影響が出るのは当然」(津田先生)「ストレスホルモン、コルチゾールの細胞への影響は大きく、とくに30代女性には顕著。数日単位で肌状態を大きく変動させます」(後藤さん)
一時的に現れるトラブルは"ゆらぎ"かも
「赤みを敏感症状と認識していない人がいますが、摩擦などの刺激による炎症が原因になりがち。また生理前には赤みや毛穴の開きが目立ちやすく」(津田先生)「コルチゾールにより、コラーゲン産生が減少すると、見た目のハリ低下につながります」(後藤さん)
ゆらぎ対応はスキンケアの一大カテゴリーに
昨年の「ベストコスメ」を席巻したTHREEやRed B.Aを筆頭にゆらぎ肌に着目したコスメが充実。保湿、美白、エイジングケア、敏感対策に加えて、新カテゴリーとして確立されつつあり、今季も「ベネフィーク ドゥース」や「クリニークiD」など期待作が目白押し!
(左)こわばったお疲れ肌をほぐす!
疲れやストレスの影響でゴワつく肌にも超浸透。
ベネフィーク ドゥース エマルジョン I 150ml ¥4200(編集部調べ)/資生堂
(右)肌質に合った潤いで肌荒れケア
肌本来の防御力を高める美容液を乳液にセット。
クリニーク iD(ドラマティカリー ディファレント モイスチャライジング ローション プラス 110g、カートリッジ コンセントレート DS 10ml)¥6500/クリニーク
【NEWS5】結局、プロの最終回答は保湿 &バリア機能アップ一択
負けない肌は角層次第!
「敏感肌もゆらぎ肌も皮膚科的な定義はありませんが、バリア機能に障害があることは明らか」(津田先生)。ゆえに “水分や細胞間脂質をフォローし、バリア機能を高めるケアがマスト” とプロの見解は完全一致。
角層保湿を叶えるコスメがますます熱い!
昨今のスキンケアトレンドともいえるのが、角層コンディショニング。中がスカスカになった角層の隙間を潤いで埋め、さらに新たな角層が健やかに育つようアシスト。
(左)肌の奥まで潤いで埋め尽くす!
超微細ナノカプセル化した、セラミド類似成分が肌の隙間に浸透して内側からふっくらと。
モイストバランス ローション 360ml ¥5500/アクセーヌ
(右)良質な皮脂バリアへリニューアル
皮脂不足による酸化ストレスを防ぐ。
カプチュール ユース インテンス R オイル 30ml ¥11500/パルファン・クリスチャン・ディオール
冬~春はバリア機能が低下しやすい要注意シーズン
角層のはがれ方を見てみると、12月から5月までは状態が悪く、バリア機能が低下中。花粉や紫外線に加えて、低湿度、激しい気温変化なども要因に。とくにゆらぎを防ぐケアを重点的にすべき季節であり、今すぐ始めるのが賢明。
撮影/藤本康介 イラスト/本田佳代 取材・文/楢㟢裕美 構成/佐野桐子
Edited by 佐野 桐子
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