ラグジュアリーが表情を、姿勢を、見た目を変える
美容エディター
松本千登世さん
たとえば、クレ・ド・ポー ボーテ『シナクティフ』における、医療レベルのリンパ管研究。たとえば、シャネル『サブリマージュ』における、ヴァニラ プラニフォリアへの並々ならぬこだわり。揺るぎない哲学と美学、最先端のサイエンス、革新のテクノロジー、究極を目指すヴィジョン。もちろん、使い心地にも仕上がりにも一切の妥協なし。価格の裏側に込められた「ストーリー」に触れるたび、確信するのです。高額にはどの角度から見ても必ず理由があり、それは、美しさを叶えるという「約束」の証しにほかならない、と。だから、私たちは、ただひたすらその約束を信じて、「ラグジュアリー」に肌も心も委ねるだけでいい。
クレ・ド・ポー ボーテ シナクティフ クレームクーエデコルテnを、私はベッドサイドに置き、サロンでトリートメントを受ける体勢でフェイスラインから首、デコルテまでゆったりとマッサージをします。手のひらを使って大きなストロークでなじませ、専用のマッサージャーで解し、開き、流す。ふわんと包まれる香りに癒やされて、睡眠の質まで高まるよう。翌朝の感動を一日、また一日と続けるほどにヘアをタイトにしたくなるような、胸元の開いた服を着たくなるうな、そんな驚きの変化が訪れます。
シャネル サブリマージュ ル ソワン ペルフェクトゥールは、肌の上をするすると官能的にのび広がり、なじませたそばから、シワも毛穴も顔中のありとあらゆる凹凸が滑らかに整っていくよう。スキンケアでメイクアップした? いや、メイクアップでスキンケアした? その両方がプラスのスパイラルを成して、一瞬にして「自惚れる」肌ができあがるのです。ラグジュアリーは、肌と心を同時に上向かせることで、表情を変える、姿勢を変える、見た目を変える……。私はそう、信じています。
撮影/小池紀行 取材・文/松本千登世
Edited by 並原 綾
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