【比較したクリームはこちらの5つ】
01.THREE エミング クリーム 26g ¥12000
バリア膜を形成し、大気汚染物質などあらゆる外的刺激から肌を守る効果も。
02.ベネフィーク バウンスジーニアス(医薬部外品) 40g ¥10500(編集部調べ)/資生堂
疲れやストレスにより低下する肌弾力に着目。キュッと引き締まった肌に。
03.ポーラ Red B.A マルチコンセントレート 50g ¥11000
こわばった肌にスッと浸透していくミルク・クリームでハリ感アップ。
04.ランコム レネルジー M FS クリーム 50ml ¥12500
真皮の再構築を目的に、宇宙生物学と美容リフティングを融合させた逸品。
05.ルシェリ リフトグロウ クリーム 40g ¥4000(編集部調べ)/コーセー
弾むようなハリとツヤを与えるクリーム。フレッシュフローラルの香りも◎。
今回は「ベタつき」「浸透力」「肌の見た目変化」を実験で徹底調査。
「なめらかさ・テクスチャー」や「うるおいキープ力」はこちらからチェック!
<TEST.1>ベタつかない?
肌模型にクリームを塗布して放置する。そのあとシュガーを振りかけて、振り落としたあとの枚数を観察する。枚数が多いほどベタつきの残るクリームということ。好みの仕上がりを選んで。
01.THREE エミング クリーム 22枚
残ったシュガーは22枚と5品の中では最多だった。この中では最もベタつく。
02.ベネフィーク バウンスジーニアス 20枚
シュガーがかなり残っているので、ベタつきも多いほう。表面に残るタイプだ。
03.ポーラ Red B.A マルチコンセントレート 3枚
なんと3枚しか残らなかった! この中では最もサラッとしたあと肌になる。
04.ランコム レネルジー M FS クリーム 12枚
ベタつきすぎず、でもサラッとしているというほどでもない枚数。普通ぐらい?
05.ルシェリ リフトグロウ クリーム 20枚
この中ではベタつきが多いほうといえる。表面に残るタイプのクリームだからか。
<TEST.2>浸透力は高い?
前腕部にクリームを多めに塗布。30分経過したあとに、どれぐらい残っているかを見る。クリームの色が消えていれば肌に浸透しているもの、色が残るのは表面をコートするものとみなす。
01.THREE エミング クリーム
直後は白く残り、肌になじまない。30分後も白さが残り、浸透しきらず。
02.ベネフィーク バウンスジーニアス
30分後もあまり変化なし。浸透というより表面を覆うタイプのようだ。
03.ポーラ Red B.A マルチコンセントレート
なじみは早く、30分後にはほぼ浸透。肌の表面にはほとんど残らなかった。
04.ランコム レネルジー M FS クリーム
直後は白く残っているが、30分経つと浸透し、白残りがなくなった。
05.ルシェリ リフトグロウ クリーム
直後からなじみ始めている。30分後には色が消え、浸透したようだ。
<TEST.3>肌の見た目はどう変化する?
前腕の内側にクリームを塗布。塗布15分後・3時間後の状態をマイクロスコープ60倍で撮影した。肌のキメはふっくらするのか、自然なツヤが出るのか。塗ったあとの肌がどうなるかを見よう。
01.THREE エミング クリーム
塗って15分後にはクリームがのって表面がマットな状態に。3時間後もあまり変化はなかった。
02.ベネフィーク バウンスジーニアス
15分後は表面がツヤツヤ。塗布3時間後もツヤは持続し、キメがふっくらして見える。
03.ポーラ Red B.A マルチコンセントレート
ツヤがあり潤った状態の塗布15分後。3時間で少し見た目は落ち着き、自然なツヤがある状態。
04.ランコム レネルジー M FS クリーム
塗って15分後はツヤがあり潤った状態。3時間経つと落ち着くが、ツヤは持続する感じだ。
05.ルシェリ リフトグロウ クリーム
15分後はうるうるツヤツヤ。3時間後には多少落ち着くけれど、ツヤ感はそのまま残っている。
<総合評価>
01.THREE エミング クリーム
保湿力ナンバーワン! 真冬でも安心の使用感
リッチなテクスチャーなのに、のばしてみると意外にも広げやすいというクリーム。保湿力は5品中ナンバーワンというだけあって、表面をコートする感じでしっとりとした肌に整えてくれる。ベタつきは強いけれど、あと肌はすりガラスのようなマットな見た目に。テカテカ肌になりたくないときに重宝しそう。
02.ベネフィーク バウンスジーニアス
軽やかな質感なのでクリームが苦手な人にも
なめらかなテクスチャーで、肌にもサッと塗り広げやすく、ひと塗りで十分になじむ感じ。表面をコートしてモチモチした感触に整え、乾燥が気になる肌でもしっとりさせてくれる。でも、そのぶんベタつきはありそうだ。クリームの中では比較的軽やかな塗り心地なので、重ためクリームに抵抗がある人は試してみて。
03.ポーラ Red B.A マルチコンセントレート
アラサー肌にピッタリの軽やかなテクスチャー
軽い質感で、こっくりクリームというよりは乳液やジェルのような印象。やわらかくプルプルしているので、肌の上にものばし広げやすく、サッと浸透していく。なじんだあとはベタつきが残らないのも、朝のメイク前などでは重宝しそうだ。水分蒸発を防ぐ力はそれほど高くないので、乾燥が気になる場合は重ねづけを。
04.ランコム レネルジー M FS クリーム
なじんだあとはツルッとした肌触り
一見、しっかりとしたクリーム。でも肌にのせれば軽くスルッと広がっていき、無理なくなじむという不思議なテクスチャーだ。表面をコートしながらもほどよく浸透し、しっとりした肌触りに。ベタつきはあるけれど、クリームだと思えばそれほど多くない。キメが整うのか、かなりなめらかでツルンとしたあと肌だ。
05.ルシェリ リフトグロウ クリーム
寝る前にひと塗りすれば翌朝まで肌しっとり
固めで角が立つほどの質感なので、肌にのばすときもやや重たい感触。しっかりハンドプレスしながらなじませていきたい。被膜感があって、表面を覆ってしっとりするような感じ。それゆえベタつきもあるほうだ。油分が多いのか、あと肌はツヤツヤ。乾燥する季節の夜のスキンケアに投入するとちょうどよさそうだ。
同じ実験比較を、アルビオン、エスト、オルビス、カネボウ、カバーマークのクリームで行った結果もあわせてチェック!
<サイエンスな結論>
クリームといえば保湿力。しかも冬に使うものとあってうるおいキープ力は外せない。ということで乾燥に悩むのであれば01THREE エミング クリーム、02ベネフィーク バウンスジーニアス、05ルシェリ リフトグロウ クリームを選ぶといい。保湿力は欲しいけれど、ベタベタするのはどうも苦手という人には、03ポーラ Red B.A マルチコンセントレートはどうだろう。肌になじませるときの感触も、スキンケアにおける重要な項目。02ベネフィーク バウンスジーニアス、03ポーラ Red B.A マルチコンセントレート、05ルシェリ リフトグロウ クリーム、04ランコム レネルジー M FS クリームはなめらかな塗り心地なので、ストレスなく広げられそうだ。02ベネフィーク バウンスジーニアスは塗ったあとのキメに変化が。乾燥して荒れがちな肌を癒やしてくれるはずなので、悩みのある人はどうぞ。
撮影/石田健一(実験)、木村元明(静物) 実験/エフシージー総合研究所 取材・文/穴沢玲子 構成/佐野桐子
Edited by 佐野 桐子
公開日:
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