VOCE編集部
いきなり中国に!? 行動力が素晴らしいですね。
愛沢えみり
私も、よく行ったなぁと思いますね(笑)。中国語とかわからなかったですもん。それこそ今ならOEM(※Original Equipment Manufacturing=自社で製造した製品を、自社ブランドではなく他社ブランドで販売する製造業社のこと)とかで日本にいてもお洋服は作れるんですけど、当時はまだそこまで普及していなかったんです。だから、中国語を通訳できる人とFacebookで知り合って、月に2〜3回くらい一緒に中国の工場をまわってもらったりしていましたね。
VOCE編集部
そこで学んだエピソードは何かありますか?
愛沢えみり
基本的にみなさん「できるから任せて!」って言うんですけど、出来ないことが多いんですよ(笑)。だから最初はそこを信じて失敗しましたけど、できると言われても、本当に出来るのか一度試しに作ってもらう、ということを学びました。それから、実際に自分の足で広州の広い生地市場を見てきたので、どんな生地や材料があって、それかどんな値段なのか、という知見や知識がついたことがすごく大きいですね。日本のメーカーさんと打ち合わせをするときに交渉しやすいので、遠回りしてでも自分が直接見ることって大事だなぁと実感しています。
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今大変な方にこそ伝えたいメッセージは?