植松晃士の街角観察ルポ!『時代おくれの “ゆるゆる” 女子』に辛口ダメ出し&アドバイス
植松晃士 UEMATSU KOJI
ファッションプロデューサー。VOCE読者にとっては “ファッション×美容” のご意見番!
編集N: この季節、あちこちでイルミネーションが輝いていてキレイですよね♪
植松: そうね、それと同じぐらい目立つのが “ゆるブス” よ。確実に増殖中だわ。
編集N: い、いきなりの辛口ですが、具体的には?
今月のおブス 時代おくれの “ゆるゆる” 女子
植松: ここ数年、ビッグシルエットがもはや定番化しているけど、これって本来、身長175cm超えのパリコレモデルにお任せしとけばいいスタイル。本来は、スーパーハイファッションなのよ。
編集N: みんな、オシャレなうえにラクっていう理由で好んで着てますね。
植松: とくに今、多いのが、トップスはオフホワイトやライトグレーの淡色ゆるニット、ボトムはウエストゴムのワイドパンツで、足元はシンプルスニーカー。とにかく全身がゆるすぎるのよ!
編集N: 私も今年買ったものばかり……。
植松: それをそのまま組み合わせると、とにかくだらしなく見えるし、緊張感のない毎日をすごしてるんだろうなぁと思っちゃう。しかも、着太りして見えるから、体型的にもだらしがない!
編集N: 太見え、避けたい(涙)。
植松: 大切なのは、ウエストマークをすること。ニットの裾をちょっと入れて満足してるんだろうけど、ヒップハングが流行った世代だからか、位置が下すぎ! ジャストウエスト、ハイウエストを意識して、ウエスト位置に上げて着ると、とてもポイントになってシェイプされるし、脚長効果も出て、きちんと見えるわよ。あと、スニーカーを履くなら “策を感じられる” ハイテク系にした方がイイ。
編集N: やります、今すぐやります! 植松さん、メイクについても……。
植松: もちろんよ。なぜかそういう人って、ひと昔前のヘアアレンジをいまだにやっていて、肌は夏をひきずったまま軽め薄めで、数シーズン前の赤メイクの残像で目の下を赤くしていたり……。原っぱで昼寝していたのかと思うわよ。まぁ、ファンデを失敗している人は、全部失敗しているといっても過言ではないわ。
編集N: 今すぐ見直しが必要ですね。
植松: そうよ。冬には冬の肌感があるし、今のトレンドを考えると、透明感はあるけど、きちんとカバーできてちょっとマットなフォギー系が正解。そういうシャレた肌づくりをすれば、こっくりとした冬メイクをしたくなるし、ファッションもてっぺんからつま先までゆるっとしたスタイルにはならないはずよ。
編集N: ファンデ、買うなら、やっぱりそのシーズンの新作ですよね?
植松: イエス。2年も同じファンデを使っているなら、間違いなくおかしい! メイクさんほどテクがあるならいいけど、ないなら素直にファンデを買い替えて!
今月の “美の格言”
「ファンデを失敗している人は何もかも失敗よ!」
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撮影/伊藤泰寛 ヘアメイク/松本晃幸 スタイリング/曽我部将人 イラスト/黒猫まな子 取材・文/楢﨑裕美
Edited by 藤平 奈那子
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