2018年下半期ベストコスメを分析!「スゴいコスメ」座談会
クリームをこの3名が分析!
科学者、ときどき「みよじ刑事」!
ビューティ界の知的財産。
最新美容トレンドの発信源!
強豪揃いの “効くクリーム” は投資する価値アリ!
香りも効果も優秀
近藤: 今回は新製品にしてすでに大御所の貫禄があるものが豊富でした。目的が明快で効果実感が高く、使い心地もいい。クリームもテクスチャーが洗練されてライトなモノも増えたけれど、実力はしっかり高い。ポーラのRed B.Aラインも最初から大物感があるけれど、クリーム部門も大御所揃いの印象。
岡部: 特に高級スキンケア部門でその傾向が顕著。
安倍: エスト(A)が月花香、イヴ・サンローラン(C)はモロッコのサフラン、シャネル(B)はアルファルファ。アプローチはそれぞれ違うのですが、それらがもたらす効果がとても明快で。
近藤: エストとイヴ・サンローランは3万円以上の高級品。今はプチプラでも十分、効果を実感できる優秀な製品が多いのに、その中で、「この価格でも当然」と納得できるだけの高い完成度を備えているのはすごいこと。
岡部: 僕はエストの糸引く粘性の高いテクスチャーに注目しています。塗った後の浸透と肌の柔らかさ、透明感が素晴らしい。
安倍: エストはいい意味での膜感が頼もしいですね。後肌のハリ感もわかりやすくて。
近藤: イヴ・サンローランとシャネルは好みのテクスチャーを選べるところもいいですね。
安倍: イヴ・サンローランは香りにもうっとり。
岡部: 実は化粧品の中で、クリームの香りが一番肌になじむんです。油分に溶けていた香りが、肌にのせてしばらくたってから体温で立ち上ってくる。
安倍: テクスチャーと香りの心地よさも同時に味わえると。
近藤: クリーム部門の1位はシャネル。これも納得の結果。
安倍: 5年前にベスコスを総なめにしたクリームの最新版。
岡部: 効果を変えずに感触だけを変える、シャネルの技術はさすが。製品作りがうまい!
近藤: リフト系のクリームってテクスチャーが重いものが多かったのですが、これは軽やか。中でも “フィン” はふわっと軽い質感で、気持ちまでリフトアップしてくれます。以前は、”濃厚=成分を豊富に配合” と考えがちでしたが、今はもう違いますね。軽やかでもクリームならではの優れた効果をしっかり備えています。
岡部: どの製品にも各ブランドの意気込みを感じますね!
(A)高いリフト効果で堂々1位
高級スキンケア部門1位。 「肌にハリがみなぎる。そんな確かな手応えを、感じさせてくれるリフトクリーム」(安倍さん)
ザ クリーム TR 30g ¥30000/エスト
(B)みなぎりハリに賞賛の嵐!
クリーム部門1位。「フィンは、軽やかさと効果が両立」(近藤さん)
ル リフトクレーム、同 クレーム フィン、同 クレーム リッシュ 各50ml 各¥16000/シャネル
(C)香りと効果のハイブリッド
高級スキンケア部門3位。 「効果と香りが秀逸」(岡部さん)
オールージュ クレームリッシュ、同 クレームフィン 各50ml 各¥41000/イヴ・サンローラン・ボーテ
撮影/伊藤泰寛(静物) 取材・文/中川知春 取材・文・構成/鬼木朋子
Edited by 鬼木 朋子
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