植松晃士の街角観察ルポ!『茶色おじさん女子』に辛口ダメ出し&アドバイス
植松晃士 KOJI UEMATSU
ファッションプロデューサー。VOCE読者にとっては “ファッション×美容” のご意見番!
編集N: 今月からよろしくお願いします! 早速ですが植松さん、新連載、初回のテーマ……。
植松: (食い込みぎみに)”茶色おブス” よ。流行り物の落とし穴って感じで、街中に増殖しているのよねぇ。
今月のおブス ”茶色おじさん女子”!?
編集N: えぇっ、今季のトレンドカラーですよね。ダ、ダメですか……(汗)。
植松: 流行り物ってすごく新鮮で気持ちもフレッシュになるから、取り入れたくなる心意気は前向きで大事。ただ、そこには落とし穴があって、まぎれもなく茶色は親父色なのよ。あと、チェックも流行っているけど、こちらも親父柄。
編集N: 確かに。茶色×チェックという組み合わせで着ている人も多いです。
植松: 25歳を過ぎると老化が進むじゃない? つまり、おばさんに向かっているワケなんだけど、おじさん要素があるものをもってくると、”おじおばさん” 化。とくにジャケットやトップスなどでお顔の近くにもってくるのが危険なのよ。さらに流行にのってショートカットにするとおじさん化がもっと進むから、もっとダメ。
編集N: わぁ、まさに今日の私ですね……(涙)。
植松: だから、こうやってモノを申しているの。そのまま、ただ取り入れているからダメなのよ。
編集N: (気を取り直して)そうですよね。どうすればイイんですか!?
植松: たとえば、テーラードジャケットやパンツではなく、スカートやワンピース、オールインワンなどメンズにはないアイテムで取り入れると◎。
編集N: なるほど。おじさん感を女子要素で打ち消せばいいんですね!
植松: そうそう、他のトレンドの色や質感と掛け合わせるのもポイントで、茶色のトップスを着たら、ピアスなどに流行色のパープルやフューシャピンクなどのトレンドカラーをもってきたり、キラキラの小物を足したり。おじさんは使わない色や質感を合わせていけばいいのよ。メイクも同じで、鮮やかな色やキラキラを積極的に取り入れて飾り物多めを意識。おじさんの分だけ女の子の要素を盛ると、バランスがとれるわよ。
編集N: つい抜け感とか意識しちゃってベージュ系でシンプルにまとめがちかも。
植松: 抜け感はおブスの言いワケよ! すっぴんが可愛いっていう男性が多いけど、それはあくまでも手の込んだすっぴん風メイクのこと。それと同じで飾らないと可愛くない。今、デジタル化が進んで価値観はいろいろ変わっているけど、彼に好かれたいっていうDNAは変わらないもの。そこに忠実に向き合うことが大事で、メイクが重要になってくるのよ。
編集N: ハイ。もっと自分を飾ります!
今月の “美の格言”
“茶色おじさん女子” への処方箋はコチラ!
まぶたをキラッキラにおじさん感をマイナス
星屑のようなラメ入りマルチカラー。
プレイリスト マルチペインター ルミナスエディション ホワイトグリッター ¥2800(編集部調べ)/資生堂インターナショナル
気分の上がるシャネルでオンナ度も盛り上げて♪
ほんのりゴールドのニュアンスを感じる、イケてるホワイト。まばゆく輝き、パッと華やぐ。
オンブル プルミエール プードゥル 905 ¥4100(限定発売中)/シャネル
“紫” じゃなくてあくまでもパープルよ!
カラーメイク初心者はネイルから取り入れるのがオススメ。ローズみを含み、繊細だけどアクセントになるくすみパステル系。
ネイルポリッシュ 66 ¥1800/THREE
鮮やかフューシャで顔全体をドレスアップ!
マットな質感で柔らかな唇を演出。見たままの発色で一気に印象がしゃれこむホットなピンク。
ルージュ ピュールクチュール ザ スリム 8 ¥4300/イヴ・サンローラン・ボーテ
♪今月の植松日記♪
グランドハイアット東京で味覚から秋冬モードに♪
栗やリンゴ、カボチャといった季節の食材を使った「フィオレンティーナ」のスウィーツ。美味しく頂き、気分も衣替え。
生えギワからしっかりリフト! デカ目アプリ級のまつげパーマ
今、ハマっているのが「パリジェンヌラッシュリフト」(60分 ¥8000)。施術は全国の導入サロンにて。お目めがパッチリ!
撮影/伊藤泰寛 ヘアメイク/松本晃幸 スタイリング/曽我部将人 イラスト/黒猫まな子 取材・文/楢﨑裕美
Edited by 藤平 奈那子
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