「オフの時間に感じる、かいさんのギャップが素敵だなって」(彩凪翔)
――宝塚歌劇団に在団されているときは別の組でしたが、お互いにどんな印象をお持ちでしたか?
七海ひろき(以下:七海)
まず本当に美しい、という印象(笑)。それから、役ごとにお芝居をキッチリ作っているイメージがあり、お芝居が好きなんだろうなって思っていました。
彩凪翔(以下:彩凪)
私は、格好良くて優しいという印象でした。元々他の下級生や共演者の方から、めちゃくちゃ器が大きい方だとは聞いていたのですが、実際にディナーショーのお稽古などでご一緒させていただいて、本当にその通りだなと感じました。私はまだ全然できていないのに、寛大に受け止めてくださって……。
七海
いや、私もできていないよ(笑)。みんなで頑張っているところだよね。
彩凪
はい! でも本当に尊敬しています。
――今回の共演で新たに感じたことはありますか?
彩凪
私は、今までバリバリ男役のかいさん(編集部注:七海ひろきさんの愛称)を客席で観ていたり、稽古場でお話させていただくという感じだったので、すごく新鮮です。取材合間のオフの時間でお話ししていると、ゆっくり時間が動いている感じがするので、そういうギャップが素敵だなって。私自身、これからアガサの役作りをしていくので(取材当時)、プレッシャーや緊張を感じているんですが、その中でかいさんとご一緒できるのはすごく心強いです。
七海
翔ちゃんとは意外に似ているところが多いんじゃないかって私は感じてるよ。お稽古をしているときの進め方が、もしかしたら一緒かもしれないっていう。……まだ私たちは関係を育んでいる段階だけど(笑)、勝手に親近感を持っています。今回の舞台は、翔ちゃんが退団してから初めての女性役なので、どういうふうにお芝居をするのかも純粋にすごく楽しみです。
――舞台の公演に向けた今のお気持ちを教えてください!
七海
舞台「フランケンシュタイン-cry for the moon-」が2022年1月上演ということで年の初めの公演になるので、観に来て頂いた方に“今年も良い年にしよう!”と思っていただけるような作品にしたいなと思っています。舞台って自分一人でできるものではなく、みんながいてこそできるものだと思っているので、一人一人が輝けるキラキラした舞台になるように頑張りたいと思います。
彩凪
ちょっとずつエンタメが復活し始めて、劇場で観ていただけるのがすごく嬉しいなと思うし、私自身、かいさんが出演する舞台とかを観るといつも“頑張ろう!”って思えるんです。なので、この舞台「フランケンシュタイン」を通して明日への活力みたいなものをお届けできるように、年明けみんなで頑張りたいです。
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七海ひろき、彩凪翔、それぞれのマイルール!