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【ノロウィルス・風邪・インフルエンザを予防!】卵で体の免疫力を高めよう

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ノロウイルスによる感染性胃腸炎は、一年を通して発生しますが、特に冬場に多く見られる病気です。嘔吐や腹痛、下痢などの症状があり、潜伏期間はおおよそ24〜48時間といわれています。

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感染力が強いノロウイルス。まずは手洗いをしっかりと

激しい症状を引き起こすノロウイルスですが、その感染経路はいくつかあります。有名なのは、カキなどの二枚貝を、生もしくは十分な加熱をせずに食べてしまったことによる感染でしょう。また、ノロウイルスに感染している人が触ったものに触れることによる接触感染や、ノロウイルスに感染している人の吐しゃ物が飛び散ることによって、空気中に漂うことになったノロウイルスを吸い込んでしまうという飛沫感染もあります。

ノロウイルスは、感染力が非常に強く、わずかな接触で容易に感染してしまうので、たくさん人が集まる場所や人が行き来するようなところでは、特に注意が必要です。

ノロウイルスは経口感染が多いので、まずはしっかり手洗いをするようにしましょう。そして、外出時はなるべくマスクを着用するようにし、ウイルス感染のリスクを減らすようにしましょう。また、自分がノロウイルスにかかった場合には、症状がおさまったとしても、最低でも1週間は菌を保持しています。こんなときこそマスクを使い、人にうつさないように注意しましょう。

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卵に含まれる、感染症予防の栄養素とは?

手洗いなどで気を付けているとはいえ、ウイルスは目に見えないもの。ノロウイルスに接触したとしても、感染症に強い身体を作っておきたいですね。食品の中では、卵には抗ウイルス作用を持つ成分が含まれることをご存じでしょうか。

卵に含まれる成分は、体内に侵入した病原体の攻撃を防ぐ作用がありますので、ノロウイルスだけではなく、風邪、インフルエンザなどの感染症にも期待できる栄養素です。

卵は病原体と戦う成分をとれるだけでなく、人の体内で合成することができない必須アミノ酸をバランス良く含んでいます。免疫力を高めて風邪などの感染症を予防する効果があるという点からも、卵を献立にとり入れてみると良いでしょう。

もし、感染症にかかってしまったとしても、回復期の食事にも卵はおすすめです。ノロウイルスなどのウイルス性胃腸炎にかかると胃腸はとても弱ってしまいますね。水分をしっかりとって胃腸に負担をかけずに食べられるものといえば、定番の卵粥があります。

胃腸が回復してきたら、柔らかいうどん、おじや、野菜スープ、湯豆腐など、お腹に優しい食事から食べるようにしましょう。卵は、半熟が一番消化が良いといわれていますから、こうしたメニューに卵をプラスすることで、体力をとり戻すことができます。胃腸炎で弱った時期に無理をして、別の感染症にかかってしまう……というトラブルの予防にもなります。卵は、ノロウイルスにかからないように、そして万が一かかってしまった後にも身体を助けてくれるのです。

統計データ

月に1回以上、卵を食べていない人は、ノロウイルスにかかると長引きやすくなるリスクが6.27倍になります。

A: 月に1回以上、卵を食べていますか?
B: ノロウイルスにかかると長引きますか?

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集計数:309人
・オッズ比  AをしないとBになるリスクがX倍になることを示しています。
・信頼度  信頼度はデータの関連性の正しさを表しています。
(統計学のZ検定を使用)
>数値の見かたはこちら

たまごについて

肌ツヤと活力を注入する「美肌の太陽」
時に、ご飯にむき出しのままのせ、時に、ゆで卵のコントラストに舌鼓を打ち、 時に、お弁当の名脇役として抜群の存在感を発揮する、卵。 そう、いつだって私たちは卵を見つけると、その引力に食さずにはいられない!!

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たまごの保存方法

卵をおいしく保存するのに大事なポイントは、湿度。実は冷蔵庫の中は、通常湿度が低く、卵をむきだしのまま保存するのには向かないのだ。そこでおすすめなのが、卵用の紙パック。卵をこれに入れたまま冷蔵庫で保存すれば、紙パックが卵にとって適当な湿度をキープしてくれる。とはいえ、通常卵の賞味期限は2週間(生食できる期限)。なるべく早くおいしいうちに食べるのが正解。

ブロッコリーとアボカドのたらこサラダ

ブロッコリーとアボカドのたらこサラダ

卵に含まれない栄養素で、重要なものといえば、ビタミンC。卵料理を考えるときに、このビタミンCを食材でプラスすれば、バランスよくメニューが構成できるはず。たとえば、ブロッコリーはビタミンCが豊富な食材。卵×たらこ×マヨネーズのトリプルたまご味のソースとは絶妙なバランス!! これならブロッコリーが苦手な人でもたくさんいただけそう!! 189kcal

作り方(2人分)
1.ブロッコリーは小房に分け、 塩を加えた熱湯でゆで、水気をきる。アボカドはくし切りにして長さを4等分に切る。
2.卵を割って塩を加え、ほぐす。 フライパンに油を熱し、ほぐした卵を入れて、スプーンで大きくかき混ぜ、炒り卵にする。
3.たらこは手でちぎり、Aの残りの材料と混ぜる。
4.(2)のあら熱が取れたら、(3)と混ぜ合わせる。
5.(1)を(4)で和える。

料理のキメテ
エネルギーを気にする人はマヨネーズ少なめで調理しよう

材料
卵1個
ブロッコリー50g
アボカド1/2個
A
たらこ1/4腹
プレーンヨーグルト大さじ1
マヨネーズ大さじ1
塩少々
こしょう少々
塩少々
サラダ油小さじ1

あさりとおかひじきのチヂミ

あさりとおかひじきのチヂミ

日本のお好み焼きよりも卵を多く使うのが、韓国のチヂミ。中に野菜などの具をいっぱい入れられるからとってもヘルシーな料理なのだ。今回は、あさりとおかひじきで、鉄分や食物繊維など女性が不足しがちな栄養素を補給。ゴマ油を効かすと韓国風の味わいが強くなる。あくまでも香りづけなので、ごま油はたくさん使いすぎないように注意して。
267kcal

作り方(2人分)
1.あさり、酒を小鍋に入れ、身がふっくらするまで酒蒸しにする。蒸し汁はとっておく。
2.おかひじきは3cmの長さに切り、ピメントは千切りにする。
3.小麦粉に塩、溶き卵、あさりの蒸し汁を加え、粉っぽさがなくなるまで混ぜ、(1)・(2)を加え混ぜる。
4.フライパンに半量のごま油を熱し、(3)を一面に広げて流し入れ、蓋をして弱火でじっくりと焼く。
5.表面が乾いてきたらフライパンの上に蓋か、お皿をのせて上下をかえす。生地を戻す前に残りのごま油をフライパンに敷く。両面をじっくり焼き、中まで火を通す。
6.(5)を食べやすい大きさに切り、混ぜ合わせたAをつけていただく。

料理のキメテ
チヂミは、潰すように押しながら、焦げ目が つくまで焼くのが本場流

材料
卵2個
あさりのむき身80g
酒大さじ1と1/2
おかひじき1/2パック
ピメント1/2個
小麦粉50g
塩小さじ1/3
ごま油大さじ1
A
醤油大さじ2/3
酢小さじ1
ラー油適宜

卵とじゃがいものチーズグラタン

卵とじゃがいものチーズグラタン

卵はどんな食材とも相性がいいのが調理のポイント。特に、じゃがいもなどの炭水化物とは、まるでおしどり夫婦のように仲がいい。通常、グラタンというとホワイトソースをメインで使うが、今回は卵がメイン。こうすることで、カロリーも抑えられて、高い栄養素を保持。チーズを加えることで、カルシウムなども同時に補うことができる。 342kcal

作り方(2人分)
1.卵は固めにゆでて、輪切りにする。
2.玉ねぎは薄切りに。じゃがいもは薄切りにして水につけてアクを取る。フライパンに油を熱し、玉ねぎを炒め、きつね色になったらじゃがいもを加え、じゃがいもの周りが透明になってきたら、塩・こしょうをふり、バットなどに移して冷ましておく。
3.ボウルにAの卵をほぐし、残りの材料と合わせてよく混ぜる。
4.耐熱皿に(1)・(2)を盛り、(3)を流し入れ、ミックスチーズをちらし、230度のオーブンで25~30分ほど焼いて、仕上げにパセリのみじん切りをちらす。

料理のキメテ
卵と牛乳のスーパー栄養食の組み合わせで、 スタミナ満点グラタンに

材料
卵1個
玉ねぎ小1個
じゃがいも1個
塩小さじ2/5
こしょう少々
サラダ油大さじ2/3
A
卵2個
牛乳2/3カップ
塩小さじ2/5
ナツメグ少々
ミックスチーズ30g
パセリのみじん切り適量

はすとほうれん草のかき卵スープ

はすとほうれん草のかき卵スープ

卵の利点は、どんな料理にも応用できるという点。焼いても、蒸しても、炒めても、どんな料理にもしっかりとマッチしてくれる。もちろんスープにもバッチリ。不足しがちなビタミンCと食物繊維をほうれん草とはすで補って、風味と食感もアップ。卵はとき卵状態にして、最後に流しいれると、なめらかな味わいになる。 102kcal

作り方(2人分)
1.はすは皮をむき、水につけてアクを取り、ほうれん草は塩を加えた熱湯でゆで、1cmの長さに切る。
2.鍋にAを入れて中火にかけ、煮立ったらはすをすりおろしながら加え、ひと煮する。
3.(2)にほうれん草を加え、溶きほぐした卵を加えてかき卵状にする。

料理のキメテ
ボリューム感があるスープなので、ダイ エット中の人にも◎

材料
卵1個
はす小1本
ほうれん草100g
A
だし1と1/2カップ
醤油小さじ1
塩小さじ2/5

撮影/外山亮一、浜村多恵、中原一孝 監修/竹内冨貴子 フードスタイリング/阿部まゆこ、鈴木亜希子 協力/my healthy

Edited by VOCE編集部

公開日:

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