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「ハトムギ化粧水」はなぜ売れる?|潤うだけじゃない、その肌質改善パワーとは?|大ヒットの裏側に迫る!

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季節を問わず、売れに売れているハトムギ化粧水。「なんとなく肌によさそう」という印象を持ってはいても、実際にどんな働きがあるのかはっきり理解していないという人も多いのでは? 潤うだけじゃない、ハトムギ化粧水の実力を探ってみましょう!

原料となるハトムギは今注目のスーパーフード

ハトムギ化粧水のメイン成分となっているのは、もちろんハトムギエキスです。原料となるハトムギはイネ科に属する穀物で、鳩が好んでこの実を食べていたことから、ハトムギと呼ばれるようになったと言われています。

他の穀物と比べても、その栄養価は高く、アミノ酸で構成される良質のタンパク質を豊富に含んでいます。白米と比較すると、その量は約2倍にもなります。他にも、ビタミンB群、カルシウムや鉄分などのミネラル類、食物繊維など、体や肌が必要とする栄養素をたっぷり含有しています。そのため、“穀物の王様”と称されるほどです。

古くから食用として栽培され、親しまれてきましたが、近年、栄養価の高さや、豊富な成分による美容・健康効果が話題となり、改めてスーパーフードとして注目されています。

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生薬としても用いられる和漢植物

ハトムギは古くから薬用として活用されてきた和漢植物でもあります。漢方の世界では、外側にある渋皮を取り除いたハトムギが生薬として用いられており、ヨクイニンと呼ばれています。ヨクイニンは肌あれやイボなどの肌トラブルのケアに用いられている漢方薬で、抗炎症作用や肌をなめらかに整える働きなどが認められています。

中国では古くから宮廷料理や薬膳料理にも取り入れられており、世界三大美女の一人でもある楊貴妃も好んで口にしていたと言われています。ハトムギの美肌効果は、絶世の美女とされる楊貴妃の美しさを維持するためにも一役買っていたのかもしれません。

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ハトムギエキスの美肌作用

ハトムギから抽出したハトムギエキスにも、ハトムギの栄養素やパワーがたっぷりと含まれています。そのため、食用や飲用などによる内側からのケアだけでなく、ハトムギ化粧水などによる外側からのケアに用いても、さまざまな美肌効果が期待できます。主な美肌効果については、以下のようなものがあげられます。

・保湿効果

私たちのカラダは、約60%の水分、約20%のアミノ酸などで構成されています。もちろん、皮膚の組織を構成する主な成分もアミノ酸です。また、肌内部に潤いをキープしている天然保湿因子(NMF)の主成分もアミノ酸になります。冒頭で説明した通り、ハトムギには豊富なアミノ酸成分がバランスよく含まれています。肌に負担をかけないアミノ酸成分で、水分維持力の高い肌に整えることができるので、肌状態を選ぶことなく、しっかり、優しく保湿をすることができます。

・肌をなめらかに整える

肌の表皮では、一定のサイクルでターンオーバー(肌細胞の生まれ変わり)が行われています。けれども、ストレスや肌ダメージなどによって、ターンオーバーのサイクルが乱れ、遅くなることがあるのです。すると、肌はごわつき、乾燥してしまいます。ハトムギエキスには新陳代謝を促す働きがあります。そのため、ターンオーバーのサイクルを正常化し、キメの整った、なめらかで健康的な肌へと導けるのです。

・肌に透明感をもたらす

肌のターンオーバーが遅くなると、剥がれ落ちるべき古い角質がいつまでも肌の表面に留まることになります。不要な角質が積み重なって厚くなれば、肌をくすませる原因に。その角質がメラニンを含んでいれば、シミの原因にもなります。ハトムギエキスによって、ターンオーバーのサイクルが理想的な状態になれば、古い角質がスムーズに剥がれ落ち、不要なメラニンも排出されることになります。その結果、透明感のある明るい肌になるのです。

・抗炎症作用

ハトムギには抗炎症作用があります。さらに、肌の保湿力の高まりやターンオーバーの正常化によって肌のバリア機能がアップすることも、肌の炎症を防ぐことができる大きな要因に。ダメージに負けない健康的な肌になることで、ニキビや肌荒れなどの悩みからも解放されます。

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継続的に取り入れることで、理想の美肌に

ハトムギ化粧水は、使うとすぐに劇的な変化が期待できるアイテムというよりは、使い続けることで肌状態が整い、確かな満足感が得られる化粧品です。

ダメージでバリア機能が低下した肌状態を整えてくれるので、紫外線ダメージをリセットしたい秋はもちろん、乾燥による肌荒れが気になる冬の肌ケアにも最適です。

ただし、ハトムギ化粧水はさっぱりとした使用感のものが多いため、乾燥が厳しくなる季節には、軽すぎて物足りないと感じる人もいるでしょう。秋冬のシーズンは、保湿効果の高い美容液やクリームなどと組み合わせて用いるのがおすすめです。

Edited by 串田 昌子

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