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お話を伺ったのは……
CoCo美漢方
田中友也さん
鍼灸師、国際中医専門員。漢方にまつわるツイッターのつぶやきが大評判! 著書は『おうち養生きほんの100』(KADOKAWA)ほか多数。
Twitter @mococo321
1月〜2月にやってほしい! 冬のおうち漢方7
【どんな季節?】腎=生命力が弱りやすい。冷えに注意しないと老化が進む!
漢方的に冬は『腎』が弱りやすい季節。腎は生命力や寿命を表すため、腎が弱ると老けが加速するという怖~い状態に。体が冷えると腎のエネルギーを消耗するので、湯船につかる、体を温める食材をとるなど、冷やさない生活を心がけよう。
冬にはどんな不調が起こる?
01.冬のお寿司はNG。牛肉、鮭、えび、体を温める食材で鍋を
「冷たいお寿司やお刺身は胃腸を冷やす可能性があるので、冬はなるべく避けたほうがいいメニュー。体を温めるラム肉、牛肉、鮭、えびなどに、にらや白菜をたっぷり加えた鍋にして体を内側から温めましょう」
02.冷えがひどいならへそ下の『関元(かんげん)』と腰の『腎兪(じんゆ)』にカイロを
寒さがつらいときはカイロの前後サンドイッチ貼り。「寒い日のおすすめはおへそ下のツボ『関元』と、腰のツボ『腎兪』を中心にカイロを貼ること。腰、お腹、お尻の冷えがラクになって生理痛予防にも」
【関元(かんげん)】
おへそから指4本分下。
【腎兪(じんゆ)】
おへその高さで背骨の中心から指2本分の両外側。
03.太い血管が通っている、首、手首、足首。3つの首を冷やさない
「首、手首、足首の体の3つの首は、3大冷やしがちポイントです。太い血管が通っているので、この3ヵ所を温めれば体に温かい血が巡ります」。普段からパンツや厚いタイツの上にレッグウォーマー、マフラーや手袋も忘れずに!
04.むくみやすい時季。黒ごま、黒豆など、黒い食材を積極的に
冬になるとむくみが気になる人は黒い食材を積極的にとって。「『腎虚』といって腎の働きが弱まると、むくみやすくなります。むくみが気になったら、黒豆、黒ごま、ひじき、わかめなどで、腎の働きを補いましょう」
05.朝一杯のみそ汁で夜の睡眠が深くなる
「みそは体を温める食材。また、原料の大豆には睡眠を深くするメラトニンの分泌を高める成分が含まれているといわれています。メラトニンをつくるには約16時間かかるといわれているため、朝のみそ汁が夜の深い睡眠のサポートに」
06.ウインターブルーが急増。考えごとは夜より昼間に
「日照時間が減る冬は『陽』の力が弱まり、『陰』の力が強くなるのでネガティブな気分になりがち。考えごとは、『陽』の力が強い昼間にしましょう。うつな気分が強い人は、一日15分の日光浴を習慣に」
07.食べすぎたときは大根おろしやキャベツを食べて胃熱をとる
「食べすぎると、胃に余分な熱がこもって食欲が増し、脂っこいものや味の濃いものが食べたくなります。そんなときは胃熱をとる大根やキャベツ、りんご、みかんなどを食べると食べすぎの予防に」
撮影/金栄珠 イラスト/深川優 取材・文・構成/山本美和
Edited by 岡部 奈央子
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