食欲がないから、冷たいものを飲んでばかりで夕方になると脚がパンパン！ 寝れば治るはずのむくみが朝も脚は太いまま。水分をとる量を減らすのは、熱中症の危険が高まるので絶対NG。むくみをとるに今一番話題の「瘢痕（はんこん）削り」を解説します！
【教えてくれるのは】トレーナー 田所 新一郎さん
パーフェクトボディライフ代表。健康運動指導士。アメリカで瘢痕組織除去施術の第一人者から直々にその技術を学び、現在はアスリートや女優、一般の人までボディメンテナンスを担当。
骨のゴミ掃除でセルライトとむくみを根こそぎオフ
普通のマッサージと同じように見えるけど『瘢痕メンテ』でアプローチするのは筋肉やリンパでなく、骨のきわ。
「『瘢痕』とはケガをした時に細胞を守るために骨髄の周りに集まる組織のこと。長年の生活で、骨と関節の周りには自然に瘢痕組織が蓄積し、関節の動きが悪くなります。この骨のゴミをとって関節の動きをよくし、血流を促すのが瘢痕メンテ。下半身の瘢痕を削ると、滞った血流が促進されてむくみがその場でとれます」
VOCEST!が試してみました
VOCEST! 090 平八重琴乃
「何をやってもむくみがとれなくて（涙）。夏はもちろん一年中むくみに悩んでいます」
まずは股関節やひざなど、下半身の関節を調整するところからスタート。これはまだ痛くない。
ゴッドハンド田所さんの指が的確にふくらはぎの骨をとらえてひと削り。ここから悶絶の痛みがスタート。
骨のきわを削るように、指が脚の奥まで刺激。瘢痕組織を削りながら、同時にセルライトケアも行うのでサイズダウンも期待大。
その結果は…？
1時間弱の施術後、ふくらはぎの一番太かった場所は約2.2cmサイズダウン。
瘢痕組織を削ると滞っていた血流が一気によくなるため、日を追うごとに細くなると聞き、測定すると、3日後に0.2cm、5日後にはさらに0.4cm減り、合計2.8cmのサイズダウンに成功！
相当強い力の施術でも骨の内側を削っているため、皮膚表面にあざはできないそう。
効果は1～2週間続き、続ければむくまない脚に生まれ変わることが可能。ちなみに瘢痕メンテは全身に施術ができる。
【感想】痛いけど今までにないすっきり感と脚の軽さにハマる！
「骨にこびりついているゴミを指ではがされる感覚は、手に汗握る痛み（笑）。施術後は筋肉痛のような感じで、数日間、脚の軽さとすっきり感が持続。硬かったふくらはぎもやわらかくなりました。あのすっきり感にモデルさんや女優さんがハマるのも納得です」（平八重）
受けたのはココ
パーフェクトボディライフ
・住所：東京都渋谷区恵比寿1-13-6 第2伊藤ビル2F
・電話：03･5793･5033
・営業時間：11:00～23:00
・定休日：不定休
セルフ『瘢痕削り』に挑戦してみよう！
握った手のとがった第二関節を骨のきわにあてて、ゴッドハンド施術をセルフメ ンテナンスで再現。骨を削るようなイメージで強めの力で行おう！
握った手の第二関節をすねの外側の骨に押しつける。足首からひざの側面に向かって、骨のきわを削るように、下から上へ押し流す。10回。
次にすねの内側の骨に握った手の第二関節を押しあて、足首からひざの側面まで、骨に沿って下から上へ押し流す。10回。反対の脚も同様に。
あお向けになり左のひざを90度に曲げて外側に広げ、テニスボールをお尻の中央の骨盤のきわに置いて、ボールに体重をのせる。30秒ほどキープしたら、反対側も同様に。
お尻中央側の骨盤の骨のきわにテニスボールをあてる。骨盤の歪みを調整して下半身の血流を促進。
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撮影／恩田亮一、小野良子（取材） イラスト／本田佳世 取材・文・構成／山本美和
Edited by 遠藤 友子
公開日：
