「夏でも冷える」「寝ても疲れが取れない」は
「ぬるいお湯&ハッカ油」のセットで
冷えるからストールが手放せないという人や、「暑すぎて疲れる。寝ても寝ても眠い」と、不調を訴える人も多いこの頃。涼しい室内と暑い屋外の温度差に晒され、自律神経が乱れているのかも。湯船につかって、シャワーでは取れない冷えをとり「なんだか不調……」をリセットしましょう。
じっくり温まりたいなら、37〜38度くらいのぬるいお湯にゆったりつかるのがオススメ。熱いお湯は、体の表面をすぐに温めますが、湯冷めするのも早いんです。こんなにぬるくて大丈夫? と思うかもしれませんが、じわじわと体の芯から温め、発汗効果もあります。ハッカ油を少量、お湯にたらすと、さらに血行が促進されるうえ、お湯の熱さを体感しにくくなるのでのんびり浸かっていられる効果も。内部体温がゆっくり上がると、その後の体温の下がり方もゆっくりになり、この間に自然な眠気が誘発されます。寝る1時間前にお風呂から出られるよう計算すると、睡眠の質も良くなり、疲れがよりスッキリとリセットされるでしょう。
熱がこもってダルい……
「早めの水分補給」「全身浴」で、ガッツリ発汗
暑さによって噴き出す汗は不快だけど、お風呂でなら思い切り汗をかいてスッキリしたい! なんて日もあります。「体に熱がこもっている気がしてダルい」「顔や体のもったり感が気になる」そんな時は、お風呂でガッツリ汗をかきましょう。まずは水分補給。のぼせず、汗をしっかりかくには入浴前の飲み物がカギになります。飲んだものがすぐ汗になるわけではないので、入浴30分前を目安に、水か白湯を飲みます。さらに汗をかきたいなら、ホットのジンジャーティーを。体を温める効果のある紅茶とショウガをとると、ビックリするほど汗が出ますよ。
そして、お湯の温度はややぬるめの40度くらいに設定し、肩まで浸かる「全身浴」をします。「汗をかくなら半身浴」と思いがちですが、全身浴のほうが時間をかけずに全身が温まり、心臓への負担も少ないです。「バブ エピュール」など、温熱効果の高い入浴剤を入れるのもしっかり汗をかくコツです。癒される香りのものを選んで。たくさん汗をかくことは、リフレッシュ以外にも意外な効き目があります。ニンニクなど、ニオイの強い食べ物を食べたあとには体内からニオイのもとを追い出してくれますし、血行が促進されるので、アザや内出血の色を早く薄める効果もありますよ。
夏って太るよね? 運動しないで痩せたい!
「高温反復浴」でカロリー消費
冷たい飲み物や口当たりのいい麺類ばかり食べていたら、太ってきた気がする……。夏あるあるです。とはいえ、運動の時間をとるのは面倒。そもそも忙しくてムリ。そんな時も、お風呂を活用すればムリなく痩せやすい体になれます。43度前後の熱いお湯に繰り返し入ることでカロリー消費を促進する「高温反復浴」を取り入れてみましょう。運動ではないけれど、大量に汗をかくハードな入浴法なので、事前の水分補給をしっかりと。そして、さら湯では効果が半減。炭酸ガス配合の発泡系入浴剤を入れて血行をアップしたり、発汗効果の高いバスソルトを入れてガッツリ燃焼にそなえましょう。
1 ぬるめのシャワーを足からかけて、徐々に温度を上げていきます。足首・手首・首を中心にしっかりかけて、体をならし、より温まりやすい状態に。
2 43度くらいのお湯に胸までゆっくり浸かり、そのまま1分待ちます。その後、ゆっくり肩まで浸かり5分ほど全身浴をします。
3 お風呂から出て、体を休めます。この間に、体を洗うなどします。
4 再びお風呂に肩までつかり、全身浴で2〜3分。
5 お風呂から出て休憩。髪を洗ったり、角質ケアなどを。毛穴が開き角質がやわらかくなっているので、汚れが落ちる効果もアップしています。
6 再び肩まで浸かります。(2〜3分)
7 最後に、手足に水をかけてから上がります。毛穴が閉じて熱が逃げにくくなり、立ちくらみ予防にも。
8 水分補給をしながら体を休めます。
シャワーでしっかりかけ湯をすること、いきなり熱いお湯に肩まで浸からないことなど、心臓に負担をかけないポイントをおさえて入浴すれば、300キロカロリー以上のカロリー消費が期待でき、熱いお湯に浸かることで血行が良くなり、むくみや冷えも一掃。空腹感がまぎれる効果まであって、痩せ体質に近づく入浴法といえます。
シャワーだけで済ませがちな夏こそ、しっかり湯船につかることでキレイにも大きな差をつけることができます。目的別に入浴法を変えることで、効果を実感しやすくなる面も。「体重が減ってる!」「顔がむくんでない!」翌朝のこんな嬉しいメリットが、お風呂の時間をより楽しいものにしてくれるでしょう。
Edited by 中野 亜希
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