免疫機能は身体の隅々までパトロールする警備員的存在
最近流行りの”菌活”。ヨーグルトや納豆、塩麹といった発酵食品を日常的に食することで腸内環境を整えようという活動だけど、もちろんゴールはその先にある。便秘が改善されるとかダイエットに最適だとか、女性誌ではとかくそういったサブ的要素(だけど、もちろん超大事)に終始することが多いが、結局目指すところはどこかというと、腸内環境を整えること=『免疫※1機能』を高めることが最終的なデスティネーション。免疫機能がアップすれば、自分が本来持つ力で身体を健康に保つことができる。腸自体は身体の内側にある器官だけれど、腸の内側は食べるものを取り入れるから、いわば”外界”と直接接するという特徴的な器官でもある。身体に必要な栄養素は吸収し、細菌やウイルスといった害になるものは排除することで身体を守る働きがあるからこそ、その環境を整える必要があるわけだ。
腸には実に人の身体の免疫システム全体の70%が集中しているといわれているが、もうひとつ免疫細胞が集中している臓器がある。それが”肌”。なぜなら肌は、まさに前述の腸と同様、外界と身体の内側を隔てている最大の器官だからだ。チリやホコリ、ばい菌ならば洗い流せば済むけれど、肌が受けるのはもっと深刻なもの――そう、紫外線。老化だけでなく、もっと深刻な皮膚がんの発生も紫外線による遺伝子への攻撃が主な原因だから、肌はガッツリと免疫細胞を配置して、外界からの脅威に立ち向かっているのだ。肌という防御の最前線に存在し、あらゆる外的攻撃から内部を守る免疫細胞は、超優秀な”警備員”のような存在と考えてもいいかもしれない。
※1 「免疫」の”疫”は伝染病という意味。あらゆる菌から”免れる”から「免疫」という。英語ではimmunity(イミュニティ)だが、これには”免除”という意味もある。
年齢と共に衰える免疫細胞に先手を打つことが美肌への道
しかし残念なことに、身体のほかの機能と同様、免疫機能も年齢と共に衰える。冬にインフルエンザの予防接種を受ける人は多いと思うが、若いうちは1回打てば免疫の指標を表す数値が上昇するけれど、年齢を重ねるとそうはいかない。当然個体差はあるけれど、数回打っても数値がそれほど上がらないという調査結果がある。免疫機能そのものが低下しているのが原因だ。もちろん肌にある免疫細胞の機能も同様に低下する。肌に多く存在する免疫細胞はランゲルハンス細胞※2。肌細胞の2~5%という高密度で存在しているが、年齢を重ねると機能低下を起こすだけでなく、数自体も減少してしまう。新生「アルティミューン」は、そのプロセスに着目した。最前線で肌を守り続ける“警備員”の数が減ってしまう前に、”見習い警備員”を育てておく※3、と言えば分かりやすいだろうか。一瞬たりとも抜かることなく肌を自力で守れるよう、常に高い自己免疫力を発揮できる肌が目標だ。
2014年の発売から世界中で愛され、リピートが絶えない※4のは肌本来の美しさを引き出してくれる圧倒的な実力にある。そのアルティミューンが初めてのアップグレードとなれば、期待するなというほうが無理。肌の力がまたひとつ、引き出される。
※2 ランゲルハンス細胞は免疫細胞のひとつで、肌に多く存在する。外界からのダメージ因子を捉えるとそれを認識し、ほかの免疫細胞に伝える役割を持つ。さらにダメージ因子の働きを鎮静化するという重要な働きも行う。
※3 強いダメージにさらされたランゲルハンス細胞は機能低下を起こすだけでなく、数自体も減る。それを補うように前駆体(ベビーランゲルハンス細胞)が出現するが、強いストレス下ではベビーランゲルハンス細胞が育つことが困難になるそう。必要なのはランゲルハンス細胞の数を常に”最適な数”にキープすることなのだ。
※4 13秒に1本というスピードで売れ続けるスターアイテム。「ダメージに負けない強い美しさを目指す」というコンセプトがワールドワイドで支持され、世界各国で132ものビューティアワードを受賞した。
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撮影/国府泰 取材・文/前田美保
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Edited by 高橋 絵里子
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