連載 小山田早織のリアルコーデ

大人気スタイリストが提案する、“着ない服をゼロにする”方法とは

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大人気スタイリストが提案する、“着ない服をゼロにする”方法とは #小山田早織

着ていない服はたくさんあるのに、「着こなせない」「着回せない」「いつも同じ格好になる」といった悩みを抱えている人、意外と多いと思います。そこで、大人気スタイリスト・小山田早織さんに“着ない服がゼロになる”方法を聞いてみました。

小山田早織さん
小山田早織さん

本誌連載「select shop OYAMADA」でもおなじみ、ファッションをロジックで語る大人気スタイリスト。

「10着あれば1ヵ月コーデが組めます」

私は雑誌の仕事で何度も「10着で1ヵ月コーデ」といった企画を担当し、実際にそのコーディネートを組んでいるうちに、プライベートでも何十着もの洋服は必要ないことに気がつきました。だって10着あれば1ヵ月持つんですから。とは言っても「無理な気がする……」という方のためにポイントを3つお伝えできればと思います。

ポイント1
大好きな服だけを残す

皆さん、それぞれの適量があるので“絶対に10着だけ!”とはもちろん言いません。でも「高かったから」「安かったから」「いつか着るから」「使えそうだから」といった理由だけで残している洋服は手放しましょう。残すのは“大好き!”な洋服だけ。大好きな洋服だったら何度でも着たいと思えますし、いつでもベストな自分でいられます。気分だって最高です。

もし手放すことに迷いがあるなら、迷った洋服をダンボールなどに入れて1週間別の場所へ。その1週間に一度も着たいと思わなかったら、手放してOKです。洋服を厳選した後も、購入する洋服はもちろん“大好き!”と思える洋服を。そして“1着買ったら1着手放す”を徹底します。

ポイント2
クローゼットを可視化する

もし引き出し式の衣装ケースに洋服をしまっているのならば、出して、吊るしても形崩れしないものはラックへ、形崩れしそうなものは畳んで、カラーボックスなどへ収納しましょう。そう、すべて見えるようにするのです。もしラックがなければ、押入れに突っ張り棒を取り付けるのでももちろん構いません。

クローゼットを開けたとたん、すべてが目に入ってくる状態にすると、まず持っている洋服すべてを把握できて、まんべんなく洋服を着回せるようになり、自然と着回し方も思いつくようになります。結果、着ない服がゼロになります。

ポイント3
“大好き!”を見極める

ポイント1で「大好きな服だけを残す」と書きましたが、その“大好き”が分からないという方のために、最後に私なりの見極め方をお伝えします。ひとつは、「初めて着た瞬間に感動を覚えた服」。この感動を与えてくれる洋服には、“体を美しく見せてくれる”という共通点があります。そして感動が大きかった服ほど、長年クローゼットの中で循環し続けています。もうひとつは「3W」“誰と(who)どこで(where)何を(what)するか”がイメージできる服です。

仕事でもプライベートでもこの“3W”がイメージできる、というのはとても大きく、ストーリーのある洋服は手放すことなく、大切に着続けられています。私にとって“大好き!”な洋服とは、いざという時に頼りになるお守りのような存在でもあるのです。

最後に、私の名品をここで紹介させて頂きます。皆さんの参考になれば嬉しいです。

ATON – コート

ATON - コート

秋から真冬まで頼れる一着。絶妙な細身シルエットでどんなコーデも上品に見せてくれる。キャメル素材なのでとにかく暖かく、軽い。

STELLA McCARTNEY – ニット

STELLA McCARTNEY - ニット

どんなボトムとも相性が良く、着た時のシルエットが絶妙。きれいめカジュアルなスタイリングを完成させるのに必須アイテムです。

Acne Studios – ジーンズ

Acne Studios - ジーンズ

絶妙な加工感が脚を細く真っ直ぐに見せてくれます。このデニムをバロメーターにして産後のダイエットも頑張ることができました。

JOHN SMEDLEY – タートルニット

JOHN SMEDLEY - タートルニット

身体のラインを拾いすぎないシルエットが秀逸。何とも言えないチャコールグレーは、まさにこのブランドにしかないカラーです。

Uniqlo U – スカート

Uniqlo U - スカート

一流デザイナーのシルエットをお手頃価格で楽しめるので毎シーズン、チェックしています。こちらは着こなし次第で一年中着られて◎。

『“着ない服”がゼロになる! 稼働率100%クローゼットの作り方』

『“着ない服”がゼロになる! 稼働率100%クローゼットの作り方』
講談社刊・小山田早織(著)1430円

文/飛谷朋見

Edited by VOCE編集部

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